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文学作品より当時学校の様子、学生生活の輪郭を読み解く。
大学事始 | 青空文庫 | 書の中の大学Blog
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適塾 | 『福翁自伝』福沢諭吉 -4
その後私の学問も少しは進歩した折柄《おりから》、先輩の人は国に帰る、塾中無人にて遂《つい》に私が塾長になった。扨《さて》塾長になったからと云《いっ》て、元来の塾風で塾長に何も権力のあるではなし、唯《ただ》塾中一番|六《むず》かしい原書を会読《かいどく》するときその会頭《かい...


適塾 | 『福翁自伝』福沢諭吉 -3
私は是《こ》れまで緒方の塾に這入《はい》らずに屋敷から通《かよ》って居たのであるが、安政三年の十一月頃から塾に這入《はいっ》て内《ない》塾生となり、是れが抑《そもそ》も私の書生生活、活動の始まりだ。 元来緒方の塾と云うものは真実日進々歩主義の塾で、その中に這入て居る書生は皆...


学生(~江戸幕末) | 『福翁自伝』福沢諭吉 -2
今度出るには藩に願書を出さなければならぬ。可笑しいとも何とも云いようがない。是《こ》れまで私は部屋住《へやずみ》だから外《ほか》に出るからと云て届《とどけ》も願《ねがい》も要《い》らぬ、颯々《さっさつ》と出入《でいり》したが、今度は仮初《かりそめ》にも一家の主人であるから願...


適塾 | 『福翁自伝』福沢諭吉 -1
緒方先生の深切。「乃公《おれ》はお前の病気を屹《きっ》と診《み》て遣《や》る。診て遣るけれども乃公が自分で処方することは出来ない。何分にも迷うて仕舞《しま》う。此《こ》の薬|彼《あ》の薬と迷うて、後《あと》になって爾《そ》うでもなかったと云《いっ》て又薬の加減をすると云《い...


慶應義塾大学 | 『慶応義塾学生諸氏に告ぐ』福沢諭吉 -2
我が慶應義塾の教育法は、学生諸氏もすでに知る如く、創立のその時より実学を勉め、西洋文明の学問を主として、その真理原則を重んずることはなはだしく、この点においては一毫《いちごう》の猶予《ゆうよ》を仮《か》さず、無理無則、これ我が敵なりとて、あたかも天下の公衆を相手に取りて憚《...


慶應義塾大学 | 『慶応義塾学生諸氏に告ぐ』福沢諭吉 -1
余かつていえることあり。養蚕《ようさん》の目的は蚕卵紙《たねがみ》を作るにあらずして糸を作るにあり、教育の目的は教師を作るにあらずして実業者を作るにあり、と。今、この意味をおしひろめて申さんに、そもそも我が開国の初より維新後にいたるまで、天下の人心、皆西洋の文明を悦《よろこ...


慶應義塾大学 | 『慶応義塾新議』福沢諭吉
一、入社の式は金三両を払うべし。 一、受教の費《ひ》は毎月金二|分《ぶ》ずつ払うべし。 一、盆と暮と金千|匹《びき》ずつ納むべし。 ただし金を納むるに、水引《みずひき》のしを用ゆべからず。一、このたび出張の講堂は、講書教授の場所のみにて、眠食の部屋なし。遠国より来る人は、近...


慶應義塾大学 | 『修身要領』慶応義塾
第一条 人は人たるの品位を進め、智徳を研《みが》き、ます/\其光輝を発揚するを以て、本分と為《な》さざる可《べか》らず。吾党の男女は、独立自尊の主義を以て修身処世の要領と為《な》し、之を服膺《ふくよう》して、人たるの本分を全《まっと》うす可《べ》きものなり。...


慶應義塾大学 | 『慶応義塾の記』福沢諭吉
洋学のもって洋学たるところや、天然に胚胎《はいたい》し、物理を格致《かくち》し、人道を訓誨《くんかい》し、身世《しんせい》を営求《えいきゅう》するの業にして、真実無妄、細大備具せざるは無く、人として学ばざるべからざるの要務なれば、これを天真の学というて可ならんか。吾が党、こ...


早稲田大学 | 『早稲田大学の教旨』大隈重信
早稲田大学教旨 早稲田大学は学問の独立を全うし学問の活用を効《いた》し模範国民を造就するを以て建学の本旨と為す 早稲田大学は学問の独立を本旨と為すを以てこれが自由討究を主とし常に独創の研鑽《けんさん》に力《つと》め以て世界の学問に裨補《ひほ》せん事を期す...


早稲田大学 | 『学問の独立と東京専門学校の創立』大隈重信 -3
この学校が十五年間に勢力を得たことは既に幹事から御話しした通りであるが、この十五年間に学校が如何なる境遇にあったかということは、諸君は随分耳を傾けて聞くだけの価値がある。これは実に非常なる困難であった。それはどうも学校の貧乏のみならず、種々の敵それから種々の誤解、それから今...


早稲田大学 | 『学問の独立と東京専門学校の創立』大隈重信 -2
充分に学者達がそこに力を致したならば、必ず日本の学問はあらゆる教科書を皆日本の文字で、日本語で講義をすることが出来る。それから進んで著述をし、あるいはまた無いというものは翻訳をすれば必ず出来ることと考えたから、即ち私は学問の独立ということを大胆にも唱えたのである。...
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